北福島医療センターなどを運営する仁泉会は、福島県伊達市箱崎の同センターを施設南側の隣接地に移転新築する。工期は12月から2026年10月までで、27年春の開院を目指す。診療科は、新病院の開院に伴い統合を予定している同市保原町の保原中央クリニックの診療科を加え、計19科となる見込み。
同センターは02年12月に開設し、地域医療支援病院として伊達地域の医療に貢献。東日本大震災や21年と22年の本県沖地震の影響で現在の施設が甚大な被害を受けたことなどから、新築することになった。
新病院は4階建ての病棟(病床220床)と2階建ての外来棟、平屋の付属棟を配置する計画。延べ床面積は計1万5630平方メートル。病棟は免震構造を採用し、災害や新興感染症に対応できる建物にする。
同会の木村秀夫理事長は「災害に強い建物として災害発生時にも医療を継続する。よりよい医療環境を提供し、今後も伊達地域の医療を支えていく」と話している。