北信中3年の松浦太志(たいし)さん(15)=福島乗馬スポーツ少年団=が、日本中央競馬会(JRA)の2025年度競馬学校騎手課程(第44期)の入学試験に合格した。応募者総数は198人で、倍率22倍の難関を突破。「武豊さんのようなジョッキーになりたい」。来年4月から訓練に励み、28年3月のデビューを目指す。
JRAが18日、来年4月入学予定の試験合格者9人(うち女性2人)を発表した。同スポ少団員が合格するのは、第41期の遠藤汰月さん(騎手課程3年)以来3期ぶりで3人目。
太志さんは4歳のころ、父武志さん(47)と訪れた福島市の福島競馬場で人馬一体となったスピード感に魅了され、騎手を志した。中学1年でJRAのジュニアユースチームに入り、全国ポニー競馬選手権「ジョッキーベイビーズ」で優勝。合格の知らせを聞き「周囲の支えのおかげ。ほっとしました」と笑顔を見せた。
武志さんは「自分の選んだ道。これからも一心不乱に打ち込んでほしい」とエール。母美穂さん(47)は「息子の覚悟を応援したい。まずはけがなく元気に頑張ってくれれば」と話した。
身長153センチ、体重39キロと騎手として活躍するにはまだまだ小柄で、「大きくて強い競走馬をコントロールできるような筋力を身に付けたい」と太志さん。千葉県白井市の競馬学校で来春から始まる夢への第一歩に向け「競馬関係者から信頼されるジョッキーになりたい。いつかはG1レースの日本ダービーを勝ちたい」と目を輝かせた。