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「キウイすくい」356人でギネス記録 大熊で歓声

2025/11/02 07:50

キウイをスプーンですくい上げ、ギネス世界記録に挑戦した参加者=1日午後、大熊町

 フルーツの香り漂うロマンの里―。かつてそう呼ばれた大熊町で1日、果物を大人数ですくうギネス世界記録に挑戦するイベントが行われた。大熊産のキウイを参加者356人が一斉にスプーンですくって食べ、東京電力福島第1原発事故からのフルーツの里の再生に向けて、記録を実らせた。

 原発事故前の町の特産品だったキウイの復活を目指し、町内で栽培が進むキウイをPRしようと町観光協会が企画した。町内でキウイを栽培している団体「おおくまキウイ再生クラブ」と会社「Re Fruits(リフルーツ)」の協力で、大熊産のキウイを使って記録に挑んだ。

 町ふるさとまつりに合わせて行われ、吉田淳町長や県内外から駆け付けた町民、町内在勤者、町を応援したい人たちが参加した。これまで果物を大人数ですくうギネス世界記録はなく、公式認定員から356人の記録認定が伝えられると、会場では歓声が上がった。

 再生クラブのメンバーで、リフルーツ社長の原口拓也さん(25)は「大熊でキウイ栽培を始めてから6年目。記録達成と同時に多くの人に食べてもらえてうれしかった」と喜びを語った。

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