正月の風物詩の餅つきで使われる臼ときね作りが最盛期を迎えている。田村市船引町要田の「けやきの森」の作業場では、社長の市川勝夫さん(61)家族が一つずつ丁寧に仕上げている。
餅つきの道具を製造販売する同社は、県内や関東地方から堅くて丈夫な樹齢100~200年のケヤキを仕入れている。3年以上乾燥させた丸太を機械で削り、穴の形状を確認しながら手作業で作り上げる。
インターネットで注文を受け付け、全国に出荷している。2~3升用(10万~16万円程度)の臼が売れ筋という。新型コロナウイルス感染症の勢いが落ち着いたことで各種行事が再開し、注文が増えているという。
