高校生がモデルロケットの打ち上げ技術を競う大会「福島ロケットチャレンジ2025」は1日、福島市のふくしまスカイパークで開かれ、福島工高定時制「TEIJI魂」が優勝した。同チームは、来年2月に南相馬市で開催される全国大会「宇宙甲子園」の出場権を得た。
大会は南相馬市の宇宙ベンチャー「AstroX(アストロエックス)」や県などでつくる実行委の主催。県内5校から6チームが出場した。審査員特別賞には会津工高「チーム会工」、AstroX賞に福島高「PERSEUS(ペルセウス)」が選ばれた。
大会では火薬エンジンのモデルロケットを打ち上げ、指定された高度250フィート(76メートル)、滞空時間16~18秒にどれだけ近づけるかを競った。機体にはウズラの生卵が搭載され、卵が割れると失格になる。
TEIJI魂は、いずれも3年生の関根憲太さん、伊藤颯汰(そうた)さん、伊藤凌一さん、高橋悠真(かずま)さんの4人がメンバー。製作したモデルロケットは、高さ31センチ、重さ92グラムで、3Dプリンターで樹脂を成形するなどして作り上げた。試作や試射を繰り返し、軽量化を図った。大会での記録は242フィート、滞空時間17秒09だった。高橋さんは「全国大会に向けて、今回とは違うロケットを4人で試行錯誤して作っていきたい」と語った。
