バレーボールSVリーグ女子のデンソーエアリービーズは16日、ホームの宝来屋ボンズアリーナで埼玉上尾に3―0でストレート勝ちし、連敗を3で止めた。通算成績は5勝7敗で、順位は14チーム中10位。
デンソーは次戦の22日、アウェーのつるしんアリーナ小真木原(山形県鶴岡市)で山形と対戦する。午後2時5分開始予定。

【評】デンソーは攻守がかみ合い快勝した。序盤からロザマリアのスパイクや柳のアタックで得点を重ね、守備でもブロックやラリーから得点につなげた。第3セットはジュースにもつれ込んだが、集中力を保ち、相手を振り払った。
ロザマリア復調、連敗止める
25―24のマッチポイントとした第3セット。ブロックを決めてストレート勝ちとすると、デンソーの選手たちは緊張の糸が切れたかのように、笑顔で喜びを分かち合った。勝利を目前にしながら逆転負けした前日の悪夢を振り払う快勝に、オポジットのモンチベレル・ロザマリアは「前日の負け方が続くかもしれないと思っていたが、勝ち切れた」とし、安堵(あんど)の表情を浮かべた。
「防げるミスや、やれることはもっとある」。まさかの逆転負けをした前日の試合後、辻健志監督はミーティングで選手たちに言葉をかけた。奮起した選手たちはラリーでの簡単な失点は許さず、多彩な攻撃を展開して相手を圧倒した。
ロザマリアもエースとしての活躍を見せた。相手の守備が甘いスペースを仲間と共有し、緩急のあるスパイクや対角のライン際を狙ったアタックで次々と得点を奪った。
8、9の両月に行われた世界選手権にブラジル代表として出場し、チームへの合流が9月末となったロザマリア。開幕当初は控えだったが、日を追うごとに連係が深まり、先発起用が増えた。「徐々に自分の力が戻ってきている」。エースが本領発揮を予感させた。
