• X
  • facebook
  • line

福島県内の農家、5年で27.8%減少 高齢化で離農加速

2025/11/29 10:15

本県の基幹的農業従事者数と平均年齢

 農林水産省が28日発表した2025年の「農林業センサス」(概数値)によると、農業を主な仕事とする県内の基幹的農業従事者数は3万7260人で、20年の前回調査に比べ1万4339人減少した。減少率は全国平均(25.1%)を2.7ポイント上回る27.8%で、現行の調査方法となった10年以降で過去最大。高齢化に伴って離農が進んでいることが背景にあり、担い手の確保や新規就農者の定着が課題となっている。

 法人化せずに個人で事業を行う基幹的農業従事者数と平均年齢は【表】の通り。従事者数は45~49歳未満を除き全ての年代で減少する一方、65歳以上が占める割合は76.7%で前回調査から1.9ポイントの増加となり、高齢化が進む現状が改めて浮き彫りになった。

 農林業経営体数は前回調査から1万1443経営体減り、3万1473経営体となった。内訳は、農業経営体が3万1299経営体(前回比1万1299経営体減)、林業経営体は517経営体(同260経営体減)だった。耕地面積も前回調査から1万1258ヘクタール減り、8万3988ヘクタールとなった。樹園地の減少率が最も大きく前回調査比14.1%減の3674ヘクタール、次いで田が同12.4%減の6万5727ヘクタール、畑は同8.4%減の1万4586ヘクタールだった。

 従事者数が減少する一方、農地の集約・集積化も進んだ。農業経営体が経営する耕地面積のうち、自己所有を除いて農業経営に利用した借り入れ耕地面積は3万9705ヘクタールで、前回調査から4373ヘクタール増加。1経営体当たりが経営する耕地面積は2.7ヘクタールで0.4ヘクタール増えている。

 県は、担い手不足を補うため、農作業の効率化が見込めるスマート農業の普及を進めるほか、県農業経営・就農支援センターを通じて新規就農者の確保・定着に力を入れており「新規就農者の確保や育成だけでなく、経営の安定化に向けた支援に努める」(農林企画課)としている。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line