大熊町でキウイフルーツを栽培している「Re Fruits(リフルーツ)」が、町内産のキウイを使ったお菓子「シカクイキウイ」を発売した。東京電力福島第1原発事故前の町の特産品だったキウイの再生に向けて、初めて6次化商品を開発した。社長の原口拓也さんは「土産用として手に取ってもらい、大熊のキウイの魅力を多くの人に届けたい」と話す。
シカクイキウイは台湾土産として定番のパイナップルケーキをイメージし、四角いクッキー生地の中に大熊産のキウイを使った甘酸っぱいあんを詰めた。製造は向山製作所(大玉村)が手がけている。
リフルーツは、大熊産キウイの再生を目指して昨年から町内で栽培に取り組んでいる。遠方への土産品としても手に取ってもらいやすくするため、東北の食産業の復興に取り組む一般社団法人「東の食の会」(東京都)のサポートを受けて、6次化商品を開発した。
シカクイキウイは1箱6個入りで、希望小売価格は「イーナキウイ」の語呂に合わせて1791円(税別)。町内の下野上地区にある同社の農園「キウイの国」で販売しているほか、近隣町村の土産店、都内の日本橋ふくしま館ミデッテなどで販売を予定している。問い合わせはリフルーツの公式ウェブサイトへ。
