福島県内、法人税の申告所得５年ぶり減　24事務年度

　仙台国税局は２日、２０２４事務年度の法人税や源泉所得税などの課税状況を発表した。福島県内の法人税の申告所得金額は３８２８億２３００万円（前年度比２.０％減）、申告税額は７２７億５５００万円（同２.０％減）で、申告所得金額は５年ぶりに減少に転じた。

　福島税務署によると、法人数の減少のほか、原材料費、人件費の高騰による法人の所得減少などが影響した可能性がある。

　悪質な不正計算が想定される法人を対象にした実地調査は６３８件行われ、４７３件で違反があり、申告漏れ所得金額は７７億３７００万円だった。追徴税額は２０億２２００万円となり、前年度に比べ３４.１％増加した。源泉所得税などの税額は１０９３億３３００万円となり、前年度に比べ１０.５％減少した。２４年の定額減税などが一因とみられるという。