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子どもと一緒に防災考えよう イラストレーターが絵本出版

2025/12/07 09:35

刊行された絵本「はなちゃんとひなんくんれん」
物江麻衣子さん

 福島市在住のイラストレーター物江麻衣子さんが初めて手がけた絵本「はなちゃんとひなんくんれん」が刊行された。小さな子どもと一緒に家庭でできる防災対策を、愛らしい絵とともに紹介する一冊。物江さんは「家族で防災と向き合うきっかけになれば」と話す。

 物江さんは「ico.(イコ)」名義で、百貨店や大手化粧品メーカーなどの広告をはじめ、福島市観光コンベンション協会が展開する「ふくしまピーチホリデイ」のイラストを手がける。防災士の資格を持ち、イラストを通じた防災啓発活動にも取り組んでいる。

 絵本は「ものえまいこ」名で出版。お母さんと女の子「はなちゃん」が、大きな地震が起きたことを想定して家の中で避難訓練を行うストーリー。地震時に起こりうるトラブルや必要な備えを挙げながら、いざという時に命を守るための行動を紹介している。フルカラー28ページで、1650円。県内では、くまざわ書店エスパル店(福島市)、知遊堂郡山店(郡山市)などで取り扱っている。アマゾン、楽天ブックスでも購入できる。

 「はなちゃん」は物江さんの5歳の娘がモデル。子育て中で思うように防災啓発活動ができずにいる中、「絵本だったら親子でじっくり繰り返し読んでもらえる」と思い立ち、出版社に企画を持ち込んだ。物江さんは「被災経験の少ない若い世代の親子に、東日本大震災の被災地から災害教訓を伝えるためのツールにしてもらいたい」と願う。

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