世界最大規模のコメの品評会「第27回米・食味分析鑑定コンクール国際大会」は6日、茨城県つくばみらい市で開幕した。7日まで、出品米の官能審査などが行われる。6日は最上位部門の「国際総合部門」と都道府県・海外地域代表の結果が発表され、国際総合は会津猪苗代カンダファームの神田忍さん(猪苗代町)と天栄米栽培研究会の内山耕一さん(天栄村)、都道府県は同研究会の塚目剛さん(同)の3人が金賞に輝いた。
米・食味鑑定士協会や同市などでつくる実行委員会の主催。国内や中国、台湾などから5070点が出品された。1、2次審査を通過したノミネート者が今大会の最終審査に進出。福島県から各部門に8人と1団体がノミネートされた。30人の審査員がコメの香りや粘り、食味などを五感で審査した。食味審査がない小学校部門では牧本小(天栄村)が金賞を受けた。
大会はコメ作りに励む生産者らを支援するため、2000年に始まった。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後の風評払拭や生産者を応援するために、来年から3年連続での本県開催が決まっている。初年度は須賀川、鏡石、天栄の3市町村による須賀川岩瀬大会、27年度は会津若松市、28年度は双葉郡で予定されている。本県ではこれまでに、09年に天栄村で第11回大会がで開催された。
「環境王国」会長に天栄村長就任へ
環境保全や地域農業活性化などに取り組む市町村を認定し、官民一緒となった環境保全活動を行う団体「環境王国」の次期会長に、天栄村の添田勝幸村長が就く。茨城県つくばみらい市で6日に開かれた総会で決まった。任期は来年4月1日から2年。
添田村長は現在、副会長を務めている。来年から3年連続で本県が会場となる「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」で、初年度の開催が同村を含む須賀川・岩瀬地区であることなどから選ばれたという。
環境王国には、全国の16市町村が認定されている。米・食味鑑定士協会が運営し、NPO法人環境ルネッサンスが事務局となっている。
