渡部恒三氏「二大政党は応援」 恒三節健在!野党再編冷静分析
「1強多弱から二大政党に向かう動きは応援する。だけど衆院解散の日にごたついている暇はない。本来なら挙党一致で安倍政権を倒そうと頑張るとき」。衆院議員14期を務めた元衆院副議長の渡部恒三氏(85)=会津若松市=は、民進党が新党「希望の党」に合流を図る野党再編を冷静にみている。
渡部氏は民進党の前身である旧民主党で要職を務めた。今月10日、民進党の前原誠司代表が代表就任報告のため渡部氏宅を訪ねた際、起き上がり小法師(こぼし)を贈って激励したばかり。前原代表は28日のあいさつで渡部氏とのやりとりに触れ、二大政党制への意欲を語った。それでも渡部氏は「今の民進党の状態は残念だ。ぜひ政権交代の可能性をみせてほしい」と要望した。
衆院解散についても「自民党は議席が圧倒的多数にあるのだから解散する理由がない。こんなのは『道楽解散』だ」と安倍政権も批判する。
政権選択を迫られる有権者の目線からみて、「野党を選んだ場合、誰が政権のリーダーになるのかみえない」と指摘。「与野党ともに、政治が今ほどつまらない状態はない。国を思う政治家がいないなぁ」と鋭い恒三節で現在の政局を嘆いた。
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