与党・前職議員「大事なのは福島復興」 安定基盤で強い自信

 

 衆院解散で事実上の選挙戦に入った28日、本県関係の与党前議員は、民進党が小池百合子都知事率いる新党「希望の党」への合流を決めた野党再編の動きに警戒感を強め、各選挙区へと走った。

 自民党県連会長を務める福島2区の前職根本匠氏は「何よりも大事なのは福島の復興。安定した政権基盤が必要だ」と強調。「目先の利益でふらふらせず、政策本意の政治を貫いてきた。今回の選挙でも愚直に訴えたい」と力を込めた。

 福島5区から出馬する復興相の吉野正芳氏は「復興に切れ目があってはならない」と、現職閣僚として臨む選挙戦への決意を語る一方「(新党は)かなり大きな風になる。油断なく、強敵だという意識で戦う」と野党の動きをけん制した。

 福島1区の前職亀岡偉民氏は「いよいよ選挙だ。復興に向けやるべきことはたくさんある」と表情を引き締める。野党合流について「政策を掲げて集まるのでなく、ただ勝つために集まるというのは政治でないし選挙でもない」と批判を強めた。

 公明党の真山祐一氏(比例東北)は「定数1減となり厳しい情勢だが、震災復興や人口減少対策を進めるため何としても東北2議席を守りたい」と意気込んだ。