福島県民の声「政治活性化」「主張より人気」 民進、希望合流
「強すぎる与党に対抗できる政党」との期待、「政策がバラバラなのに一本化できるのか」との不信。民進党と希望の党の合流で動く政局を、県民は注視する。
「野党の力が大きくなることで、政治が活性化するのでは」。福島市の会社員男性(38)は具体的な政策が示されるのを慎重に見守りたいとする。「安倍1強」と言われる現状。閉塞(へいそく)感を感じる有権者は、対抗できる勢力ができることを前向きに捉える。会津美里町の臨時職員の女性(50)は「今のままでは民進が自民に太刀打ちできないのは明らかなので、希望との連携は仕方ないのだろう」と受け止め、相馬市の自営業男性(46)は「選挙が終わってから分裂することがないようにしてもらいたい」とくぎを刺した。
合流が「なりふり構わぬ選挙戦略」と映る有権者も。南相馬市原町区の男性(84)は「今回の野党再編は選挙に勝つための手法であって、歓迎できない」と批判。いわき市の会社員女性(26)は政策が一本化できるのかと疑問を呈し、「政治家が小池(百合子)都知事に振り回されている感じがする」と話した。郡山市の不動産業の女性(53)は「主張よりも人気を優先しているように思う」と、あきれるように語った。
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