衆院選「期日前投票」始まる 福島県59市町村、初日は3569人

 
期日前投票をする有権者=11日午後、郡山市役所

 衆院選の期日前投票が11日、県内59市町村で始まった。初日の投票者数は、県内13市で2014(平成26)年の前回衆院選の期日前投票初日を1587人上回る3569人だった。初日の投票者数で最も多いのは福島の1538人で前回比890人増。相馬は前回の約3.5倍、伊達は2倍超に増加した。いわきや郡山、白河も投票者が大幅に増えた。

 前回と比べ投票者が減少したのは南相馬、本宮、田村の3市。減少幅が最大なのは南相馬で41人減った。

 4区編入の西郷村民「意思示す」

 区割り変更で福島3区から4区に編入された西郷村でも、さまざまな思いを抱えた村民が、貴重な1票を投じた。

 高根沢春乃さん(82)は「区割り変更は数合わせでしかない。中央に地方の要望を伝える候補者に投票した」と話した。一方で「区割りは気にしていない」と話したのは森博さん(86)。「投票して意思を示さなければ何も変わらない」と語った。

 「18歳選挙権」で、区割り変更となった今回が初めての衆院選となった有権者も。期日前投票をしたアルバイト斎藤慧斗さん(18)は「北朝鮮のミサイル問題が心配。国会議員には気持ちを一つにしてもらい、国難に立ち向かってほしい」と注文を付けた。