衆院選・終盤戦!大物ら福島県入り 議席獲得へ激戦区てこ入れ 

 

 22日投開票の衆院選で、各党は18日、終盤戦を勝ち抜くための戦略固めに着手した。党本部などと連携し、本県の激戦区への大物、有力弁士の集中的な投入や、前回衆院選から議員定数が1減った比例東北ブロック(定数13)での議席獲得に向けた票の掘り起こしを目指す。

 19日で残り3日となった選挙戦は各地でヒートアップする。

 自民党は、党本部が接戦の「重点選挙区」に指定した福島4区に19日、知名度抜群の小泉進次郎筆頭副幹事長を投入。大票田の会津若松市中心市街地で街頭演説することで無党派層を引き寄せる。

 同じく接戦となっている1区では18日、4区と連動する形で丸川珠代前五輪相らが演説した。

 希望の党と民進党も激戦区の1区と4区を中心に大物、党幹部クラスの街頭演説を設定。19日は民進の蓮舫前代表が南相馬、喜多方両市でマイクを握り、民進系無所属を含め必勝を期す。20日は希望代表の小池百合子東京都知事が会津若松市、野田佳彦元首相が伊達市で支持拡大を狙う。

 公明党は、比例東北2議席の死守を掲げ、本県出身の比例前職が20、21日に本県入り。地元候補をアピールしながら、自民党候補と合同で街頭演説して票の上積みを図る。14日には山口那津男代表が来県した。

 共産党は、比例東北の前職が20日まで県内を集中的に遊説、脱原発を訴えて比例2議席を狙う。野党が共闘する1区では無所属前職と結束、政権批判票を取り込む。志位和夫委員長は13日に福島市で演説した。

 4、5区に候補者を擁立した社民党は、各候補者が比例東北の名簿上位になっていることから、選挙区の活動と連動して比例票を掘り起こす。福島瑞穂副党首は11日にいわき市でマイクを握り、げきを飛ばした。

 立憲民主党は、枝野幸男代表が17日に本県入りし、党勢拡大と1区無所属前職との連携を示唆した。

 日本維新の会は、2区候補者の陣営が党幹部の応援を要請している。日本のこころは県内での遊説予定はない。