菅家氏が大票田で強さ 衆院選・福島4区、小熊氏得票も及ばず
22日投票の衆院選福島4区は最終盤までもつれる大接戦となった。自民前職の菅家一郎氏が1209票差で辛勝し、前回416票差で敗れた雪辱を果たしたが、希望前職の小熊慎司氏も比例東北で復活した。菅家、小熊両氏の横一線の選挙戦を振り返る。
菅家氏は自民、公明両支持層を軸に組織票を固めて支持を広げた。小熊氏は前回と同様に野党支持層に加え、元衆院副議長の渡部恒三氏の支援も受けた。会津の政界では、小熊氏に「恒三派」(恒三氏の支持者)が加わる構図となり、今回も「菅家危うし」の見方が強かった。
結果は違った。危機感を強めた菅家氏は大票田の会津若松市で大幅に得票を伸ばし、郡部の恒三派の地盤で票差を縮めた。小熊氏も確実に得票を増やしたが、都市部の伸びが足りなかった。小熊陣営関係者は「野党再編への反発に加え、大票田での運動量が及ばなかった」とした。
小熊陣営には誤算もあった。区割り変更で4区に編入された西郷村は民進系議員の影響力が強く、中選挙区時代には渡部氏の強固な地盤だった。そのため大量得票を見込んだが、意外にも票差は開かなかった。
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