衆院選当選・玄葉光一郎氏『希望』入らず 当面は所属会派なし

 

 衆院福島3区で民進系無所属として当選した玄葉光一郎氏(53)は26日、福島民友新聞社などの取材に対し、当面は会派に所属しないで活動していく方針を明らかにした。

 会派の所属議員数に応じ質疑時間の配分などが行われる衆院では単独での行動は不利が伴うが、玄葉氏は「もう一度自分の果たすべき役割を見直したい」として、所属会派なしでの活動を決めた。

 当選9回で外相など閣僚経験があり、全国の選挙区事情に詳しい玄葉氏を巡っては、結党に関わった希望の党のほか、岡田克也元副総理が代表を務め、福島1区の金子恵美氏らが参加する新会派「無所属の会」の双方から打診があった。

 玄葉氏は「今回の選挙で選挙区調整をした立場から希望の党へ行くことも筋道。保守系野党の結節点として活動する無所属の会の理念も賛同できる。しかし、今回は一拍置きたい」と述べた。

 また、自ら代表を務める民進党県連の組織については「県内の民進系の衆院議員は希望の党と無所属に分かれた。その双方を支援できる枠組みとして残すことができるのではないか」と述べ、県内で非自民の保守勢力を結集する核にする考えを示した。