自民新総裁に岸田文雄氏選出 衆院選「しかるべき時期を判断」
自民党総裁選は29日、東京都内のホテルで投開票され、岸田文雄前政調会長(64)を第27代総裁に選出した。岸田氏は1回目の投票で河野太郎行政改革担当相(58)を1票上回ったものの過半数に達せず、決選投票の末、河野氏を大差で破った。任期は2024年9月末までの3年間。岸田氏は両院議員総会で「党一丸となり衆院選と参院選に臨もう」と決意表明した。
首相就任後、岸田氏は直ちに組閣に着手し、皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て、新内閣を発足させる。その後、副大臣・政務官人事などを行う方針だ。臨時国会では、所信表明演説と各党による代表質問後、衆院解散・総選挙に踏み切るとの見方が強い。衆院選は議員任期満了の10月21日を越え、11月前半実施が有力視される。現行憲法下で任期満了を越える衆院選は初めて。
岸田氏は会見で、解散・総選挙の時期について「政治状況をしっかり見極め、しかるべき時期を判断したい」とした。