2区・馬場氏、5区・熊谷氏 衆院選福島、野党候補者一本化へ

 

 衆院選(19日公示―31日投開票)の福島2、5区で候補者調整を進めている立憲民主、共産両党が、2区は立民新人の馬場雄基氏(28)、5区は共産新人の熊谷智氏(41)で一本化する方針を固めたもようだ。近日中に正式発表する見通しで、県内5小選挙区全てで野党共闘が実現する。

 野党共闘を巡っては、立民が現職を抱える1、3、4区で共産が候補者擁立を見送る一方、野党現職のいない2、5区では立民、共産ともに新人の擁立を決定していた。

 両党とも候補者の一本化を前提に、自党候補の擁立を目指してきたが、衆院選の日程が決まったことで調整を加速する必要があると判断した。2区は立民、5区は共産と両党1人ずつ擁立することで決着する見通しだ。

 2区に立候補を予定していた共産新人の平善彦氏(69)、5区の立民新人の鳥居作弥氏(47)はそれぞれ立候補を取り下げる見込みで今後の処遇が焦点となる。2区に自民現職の根本匠氏(70)、5区には自民現職の吉野正芳氏(73)が立候補を予定しており、両区とも自民現職に野党新人が挑む形となる。

 1、3、4区は自民と立民の現職同士による直接対決の構図が固まっており、2、5区の野党候補の一本化に伴い、全選挙区で「自民」対「野党統一候補」による一騎打ちとなる。