首相、公示日に福島で演説へ 10月17日に第1原発と双葉郡視察

 

 岸田文雄首相が衆院選公示日の19日に本県を訪れ、福島市で街頭演説する方向で調整していることが15日、関係者への取材で分かった。首相は17日に就任後初めて東京電力福島第1原発や双葉郡の被災地を視察するため、19日の本県入りが実現すれば1日置きで来県することになる。東日本大震災と原発事故からの本県復興に全力を尽くす姿勢をアピールする狙いがある。

 松野博一官房長官は15日の記者会見で、首相が16日に岩手県と宮城県、17日に本県を訪れると正式に発表した。本県では第1原発を訪れるほか、浪江町の大平山霊園で津波犠牲者の慰霊碑に献花する。道の駅なみえや双葉町のJR双葉駅周辺、大熊町のイチゴ農場なども視察する。富岡町では帰還した住民や移住者との車座対話に臨む。