根本氏と馬場氏が政策訴え JC・福島2区討論会

 
「複雑で難しい地域や復興の課題に目を背けることなく、最後まで走りたい」と話す馬場氏(左)「皆さまの声に丁寧に耳を傾け、声を形にするような政策本位の政治を貫く」と話す根本氏

 日本青年会議所(JC)福島ブロック協議会の衆院選ネット討論会は16日、郡山市で開かれた。福島2区に立候補予定の前職の自民・根本匠氏(70)と新人の立憲民主・馬場雄基氏(29)が、働き方改革などの雇用、持続可能な社会に向けた日本や福島の未来、子育てや少子高齢化の三つのテーマでそれぞれの考えを訴えた。

 雇用について、根本氏は「人口減少と少子高齢化社会が進む中で、多様な就業の在り方や社会参加を進めることが必要。高齢者や女性、障害がある人も伸び伸びと働けるような環境をつくりたい」とした。

 馬場氏は「賃金の向上やワーキングプアを解消し、格差を是正する。いかに人を大切にしていくかが重要で、デジタル技術の活用や最大限の能力を生かせるよう学び直しの文化づくりが必要」とした。

 福島の未来に関しては、根本氏は「福島を元に戻すだけでなく、創造と可能性の地としての新しい福島をつくる」と述べた。「これから5年間の第2期復興創生期間が大事。新たに国際教育研究拠点をつくって若手の研究者や女性、企業の力が入るようにし、研究開発を促進させていく」とした。

 馬場氏は「持続可能な社会をつくるためには、住民主体のまちづくりの在り方が求められる」と指摘した。その上で「幼稚園児から高齢者まで一人一人が主体となれる環境整備を徹底してやることで、地域の輝きが生まれると思う。その先に福島の真の復興が見えてくる」とした。