衆院選共通政策に合意 3野党福島県組織と市民連合

 

 衆院選の野党共闘を巡り、立憲民主、共産、社民の各党県組織と市民団体の「ふくしま県市民連合」は17日、県版の共通政策の合意確認書に調印した。3野党とれいわ新選組の4党首による中央の合意内容に加え、県版には現状での処理水海洋放出に反対する文言を独自に明記した。

 県内で注目度の高い処理水への姿勢を盛り込むことで、自民、公明の与党との主張との違いをより鮮明にする狙いがある。

 調印式は17日、福島市で行われた。野党からは立民県連の亀岡義尚幹事長、共産党県委員会の町田和史委員長、社民党県連の狩野光昭代表が出席。県市民連合の伊藤宏之幹事とともに合意書を交わした。

 式後の記者会見で亀岡氏は「有権者に対し現政権のままでいいのか悪いのか、分かりやすい選択肢を提示できる」と合意の意義を語った。町田氏は「野党の多様性を力にして勝つ。気持ちのいい共闘になったと実感している」と述べた。

 衆院選を巡っては、1~4区で立民、5区で共産が野党統一候補を擁立する。