震災の経験、教訓生かす 枝野立民代表が来県演説

 
演説する枝野氏

 立憲民主党の枝野幸男代表は20日、衆院選の候補者応援のため来県し、伊達市などで街頭演説した。

 10年前の東日本大震災と東京電力福島第1原発事故当時、官房長官だった枝野氏は「自分には苦い経験と教訓があり、(新型コロナウイルス対策について当時の)安倍首相に悪い方を想定するよう訴えたが、全然してこなかった」と批判した。また、「当時の経験と教訓を、コロナ危機からわが国を乗り切らせるために使いたい。ご苦労を掛けた福島の皆さんに対する責任がある」と力を込めた。

 処理水の対応については、「丁寧に説明して理解を得られたときに初めて可能になる。そのプロセスを全部省略し、結論だけ押し付けるようなやり方は許せない」と強調した。政権交代が実現した際の対応として「もう一回、一から地域の皆さんに現状を説明していきたい」と訴えた。