衆院選最終盤に向け票の掘り起こし躍起 福島

 

 31日の投開票まであと4日と迫った衆院選。5小選挙区全てが「自民」と「野党統一候補」による一騎打ちとなった県内で、各候補は最終盤に向けて票の掘り起こしに躍起だ。

 県内全選挙区での勝利を掲げる自民党は、県連選対本部長の西山尚利幹事長が先週末から26日まで各選挙区に入って情勢を確認、終盤の戦略を練る。前職同士が激突する福島1、3、4区を重点に支持拡大を図る方針で、27日には安倍晋三元首相が前回小選挙区で敗れ、比例復活に回った1、3区に入って街頭演説し、てこ入れを図る。西山幹事長は「後援会や友好団体などに総動員をかけ、組織の総力戦で臨む」と力を込めた。

 一方、県内全選挙区で「統一候補」を実現した野党。1~4区に候補者を擁立した立憲民主党の亀岡義尚県連幹事長は「各区激戦で予断を許さない状況」とみる。24日の参院静岡補選やこれまでの報道各社の世論調査を受けて「政党支持者の票は固まりつつある」と分析、最終盤に向けて浮動票の取り込みを狙う。

 5区で自民現職に挑む共産党。町田和史県委員長は「若年層の取り込みが鍵」と語り「若さ」と「行動力」をアピールする戦略だ。