衆院選福島県内5小選挙区、立民3勝自民2勝

 

 第49回衆院選は31日に投票、即日開票された。県内5小選挙区では、立憲民主党が3選挙区で勝利、全選挙区で前職を擁立した与党・自民党は2選挙区での議席獲得にとどまった。県内全ての選挙区で統一候補を実現させた野党が、政権交代を成し遂げた2009年の第45回衆院選以来、12年ぶりに自民を上回る議席を獲得した。

 17年に続く前職同士の一騎打ちとなった1区は、前回も野党共闘を実らせた立民前職の金子恵美氏(56)が再度、自民前職の亀岡偉民氏(66)との接戦を制した。

 2区は復興相、厚生労働相を歴任し、岸田政権の誕生を支えた自民前職の根本匠氏(70)が支持層をまとめ、立民新人の馬場雄基氏(29)の挑戦を退けた。

 3区は、立民前職の玄葉光一郎氏(57)が地力を発揮して強固な地盤を固め、自民前職の上杉謙太郎氏(46)の猛追を退けて貫禄の10選を果たした。

 4度目の対決にして初の一騎打ちとなった4区。立民前職の小熊慎司氏(53)が野党共闘をまとめ上げ、自民前職の菅家一郎氏(66)に雪辱を果たした。

 5区は復興相を務めた自民前職の吉野正芳氏(73)が終始、安定した選挙戦を繰り広げ、県内では共産党初の野党統一候補となった熊谷智氏(42)を下した。

県内投票率58.01%

 県内小選挙区の投票率は58.01%だった。前回の56.69%を1.32ポイント上回った。

第49回衆院選開票速報

福島県内10候補の市町村別得票