いわきFCが大量11点、4回戦へ 天皇杯サッカー福島県大会

 
【福島医大サッカー部―いわきFC】試合終了間際、いわきFCのFW菊池が自身4点目を決める=クレハ総合グラウンド

 サッカーの第21回県選手権大会・第96回天皇杯全日本選手権県代表決定戦第5日は17日、いわき市のクレハ総合グラウンドなどで3回戦4試合が行われ、Jリーグ参入を目指すいわきFC(県社会人リーグ2部)は11―0で福島医大サッカー部を下し、4回戦進出を決めた。

 いわきFCは前半8分、CKにDF高野が頭で合わせて先制。その後もDF古山の直接FKなどで得点を重ね、前半を3―0で折り返した。後半もFW菊池の3点を含む大量8点を挙げた。

 いわきFCは次戦の24日、相馬市の相馬光陽サッカー場で東北社会人リーグ2部の相馬サッカークラブと対戦する。正午開始予定。

 菊池、豪快ミドル

 いわきFCの点取り屋が持ち前の"鋭い嗅覚"で4得点。初戦で退場処分を受け2回戦はピッチの外から見守った鬱憤(うっぷん)を晴らした。FW菊池将太は「気持ちを新たにして試合に臨んだ」と力を込めた。

 「冷静に、プレーに集中しよう」と心掛けて試合に臨み、大量得点を「全てイメージ通りだった」と振り返った。この試合、気持ちだけでなくプレーでも新たな姿が垣間見えた。

 中でも2点目は「少しずつ見えてきた」と手応えを口にする。3―0で迎えた後半5分、中央で縦パスを受けると相手を背負いながらターン。ペナルティーエリア外から右足を振り抜き、豪快なミドルシュートをネットに突き刺した。

 クロスなど横方向のパスからのシュートを得意としてきた菊池。「将来Jリーグで戦うには得点パターンを増やさなければ」と入団後、縦パスを受け、ターンしてシュートを放つ練習を繰り返し、試合でも実践してきた。「得意とする得点の形が増えれば相手DFの脅威となる」。さらなる高みを目指すエースが進化を遂げようとしている。