いわきFCのDF高野、体張りピンチ防ぐ

 

 体を張ったディフェンスでチームを勢いづけた。いわきFCのDF高野次郎は前半に相手のカウンター攻撃を食い止めるなど、再三のピンチにも決定機を与えなかった。

 35度に迫る暑さ、連戦の疲れ。ピッチ後方からチームを見詰める高野は「集中し切れていない」と感じていた。小さなほころびがピンチを生んだ。前半に味方のシュートミスを相手に拾われると、一気に前線にボールを運ばれた。「チャンスの芽は摘み取る」。鋭いスライディングタックルでボールを奪取、相手のチャンスを封じてみせた。決勝はJ3の福島ユナイテッドFCが相手だ。「『0』に抑えることが絶対に必要」。背番号3は覚悟を決めた。