いわきFCが9発大勝、初戦突破 全国社会人選手権東北予選

 
【いわきFC―富士クラブ2003】前半4分、自身2点目を決めるいわきFCのFW菊池=相馬市・相馬光陽サッカー場

 サッカーの第52回全国社会人選手権大会東北予選会第1日は6日、相馬市の相馬光陽サッカー場で1回戦8試合が行われ、J参入を目指すいわきFC(県社会人リーグ2部)は9―1で富士クラブ2003(東北社会人リーグ1部)に快勝、2回戦に駒を進めた。

 いわきFCは前半の1分と4分にFW菊池が立て続けにゴールネットを揺らし2点をリード。1点を返されたが、19分に菊池が左からのクロスを頭で合わせるなど3点を追加し、5―1で折り返した。後半に入ると、途中出場のFW宮崎の3ゴールを含む計4点を挙げ、相手を寄せ付けなかった。

 いわきFCは7日に同サッカー場で行われる2回戦で、ブランデュー弘前FC(東北社会人リーグ1部)と対戦する。午前11時開始予定。

 菊池、先制点含む4得点

 いわきFCの点取り屋が東北予選会でも存分に力を発揮した。先制点を含む4得点と勝利に貢献したFW菊池将太。「魂を込め、シュートを打ちました」と笑顔がはじけた。

 初戦の緊張感から選手に硬さも予想されたが、「早い段階で点を取れたことが良かった」と菊池が言う通り、試合の流れを呼び込む一発となった。開始直後に右足でゴールを奪い、前半だけで4点を奪った。

 輝きを放ったのはゴールだけではない。後方からのロングボールで相手選手と競り合うなど味方にパスをつなげるための攻撃の起点となった。「スピードのあるFW2人に裏を狙うよう伝えている」。後半30分ごろには頭で相手DFの背後にボールを供給、平岡将豪の得点をお膳立てした。

 「3連戦になるが、試合に集中できる環境をつくってくれる人たちのためにも結果を残したい」。感謝の思いを胸に菊池がチームを勝利へと導く。