いわきFCが代表決定戦へ 全国社会人選手権・東北予選会

サッカーの第52回全国社会人選手権大会東北予選会第2日は7日、相馬市の相馬光陽サッカー場で2回戦4試合が行われ、J参入を目指すいわきFC(県社会人リーグ2部)はPK戦の末にブランデュー弘前FC(東北社会人リーグ1部)を破り、全国大会出場を懸けた第1代表決定戦への進出を決めた。
いわきFCは前半23分に右からのパスに合わせたFW吉田がゴールネットを揺らし先制。だが前半の終了間際に得たPKのチャンスを決め切れずに後半入りすると、相手に献上したPKで同点に追い付かれた。
その後は互いに決め手を欠き、延長戦でも決着がつかずPK戦へ。最後はGKクルルがファインセーブを見せ、6―5で熱戦に終止符を打った。
いわきFCは8日に同サッカー場で行われる第1代表決定戦でコバルトーレ女川(東北社会人リーグ1部)と対戦する。午前11時開始予定。
PK戦・勝負の7人目...クルル止めた
いわきFCの新守護神が真夏の激戦に終止符を打った。GKアンドレ・クルルは延長戦の末のPK戦で相手の7人目のシュートを阻止。チームに勝利をもたらし、「最高の気分」と晴れやかな表情を見せた。
延長戦で試合を決めることができなかったこの日の試合を、クルルは「あまりよくなかった。初めから100%ではなかった」と振り返った。
円陣を組み、勝利への気持ちを一つにしたPK戦では「自分をリラックスさせ、相手の集中力をなくしたかった」と、笑顔を見せながら、ボールを置く相手に近寄りプレッシャーを与え、仲間には励ましの言葉を掛け続けた。
両チーム1人ずつPKを失敗して迎えた7人目。先攻の味方がシュートを決めた。クルルは「一つを必ず自分が止める」と徐々に感覚を研ぎ澄ませ、相手の放ったシュートを両手で止めた。
「連戦はあまり経験したことがない。メンタルでどう乗り越えるかが大切。次戦は無失点で勝つ」。U―21(21歳以下)のオランダ代表に選出された経験を持つクルルが、最後のとりでとしていわきFCのゴールに鍵をかける。
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