福島ユナイテッドが9連覇、いわきFC惜敗 天皇杯サッカー県予選

 
【福島ユナイテッドFC―いわきFC】天皇杯出場を懸けて激しく競り合う両チームの選手=会津若松市・あいづ陸上競技場

 サッカーの第21回県選手権大会・第96回天皇杯全日本選手権県代表決定戦の決勝は21日、会津若松市のあいづ陸上競技場で行われ、福島ユナイテッドFC(J3)がいわきFC(県社会人リーグ2部)に延長戦の末2―1で競り勝ち、9年連続9度目の優勝を飾った。

 県内唯一のプロチームとして「特別シード」で決勝から登場した福島に、今年2月の本格始動からわずか半年ながら決勝に駒を進めたいわきが挑んだ。

 試合序盤はいわき優勢に見えたが、福島がワンチャンスを逃さなかった。福島は前半16分、右クロスをFW金弘淵が頭で合わせて先制。いわきはサイドを中心とした攻撃的サッカーで反撃に出たものの、好機をものにできずに迎えた後半41分、中央からパスを受けたDF高野次郎が左足を振り抜き追い付いた。延長戦突入後は目まぐるしく攻守が入れ替わる展開となったが、前半9分、途中出場の福島のFW樋口寛規が決勝ゴールを決め、県サッカー史に残る大激戦を制した。

 天皇杯は27日に開幕する。福島は同日、福島市のとうほう・みんなのスタジアムで行われる1回戦でザスパ草津チャレンジャーズ(群馬県代表)と対戦する。