地域スポーツ底上げ いわきFC、専用グラウンド11月完成へ
サッカーJリーグ参入を目指すいわきFC(県社会人リーグ2部)は11月中旬にも、いわき市常磐上湯長谷町に専用グラウンドを整備する。クラブを運営するいわきスポーツクラブは専用グラウンドを、所属選手や来年度に発足させるU―15(15歳以下)チームの練習場とするほか、地域の人材育成を目指す「運動能力向上スクール(仮称)」の会場として開放し、地域全体のスポーツの底上げを図る。
専用グラウンドはクラブ理念の一つに据える「社会性のある世界基準の選手育成」の拠点施設と位置付け、ジュニアユース世代の力を伸ばす「いわきFCアカデミー構想」を展開する。
選手の育成だけにとどまらない。地域の人材育成、教育をサポートする事業の「運動能力向上スクール」では、専用グラウンドで選手だけでなく地域の園児や児童に正しく走ることなど、運動の基礎能力向上の練習法などを伝えていく。
サッカーのほか、野球やゴルフなど他競技も含めて子どもたちの才能を伸ばしていく計画だ。
来年4月にオープンするクラブハウスに隣接するため、地域振興や観光交流などスポーツ以外の分野への効果にも期待がかかる。クラブハウスには一般の人が利用できる商業施設としてアンダーアーマーの直営店やカフェスペースなどが整備される。
来場したファンらは飲食を楽しみながらいわきFCの選手の練習風景を見ることができることも、魅力の一つだ。
いわきスポーツクラブの大倉智社長は福島民友新聞社の取材に対し「地域の子どもたちが誇りと思えるようなスポーツファシリティー(施設)になることを願う」と話している。
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