いわきFC、JFLへ弾みの『1勝』 全国社会人サッカー・1回戦

 
試合後、応援への感謝を伝えに来た選手たちを拍手で出迎える、選手の家族やサポーターら

 サッカーJリーグ参入を目指すいわきFC(県社会人リーグ2部)の日本フットボールリーグ(JFL)昇格に向けた戦いが再び幕を開けた。22日に愛媛県で開かれた第23回全国社会人選手権大会。チームは初戦を大勝で飾り、弾みを付けた。

 いわき市から遠く離れた戦いの地にも、サポーターや選手の家族が駆け付け、選手を後押しした。

 会場に飾られた選手の名前と顔がデザインされた横断幕は、この日が初披露。 FW吉田知樹選手(18)の母幸子さん(45)=いわき市=は「一戦一戦けがなく戦い抜き、JFLにつなげてほしい」と祈るように語った。

 初戦は完勝だったが、ピーター・ハウストラ監督(49)は表情を崩さなかった。指揮官は「5点取ったがもっと良いプレーをしなければならない」と述べ、勝ち進めば5連戦となるトーナメントを踏まえ「目の前の試合を戦い抜く」と話した。

 JFL昇格を目指すチームにとって通過点となる大会。FW菊池将太選手(23)は「やっとこの舞台に立てた。支えてくれた人のため結果にこだわりたい」と力を込めた。