いわきFC「大漁」5発、2回戦へ 全国社会人サッカー選手権

 
【札幌蹴球団―いわきFC】前半8分、復帰後公式戦初ゴールとなる追加点を決めたいわきFCのFW平岡=新居浜市営サッカー場

 サッカーの第52回全国社会人選手権大会第1日は22日、愛媛県の新居浜市営サッカー場などで1回戦16試合が行われ、Jリーグ参入を目指す東北代表のいわきFC(県社会人リーグ2部)は札幌蹴球団(北海道サッカーリーグ)を5―0で破り、2回戦に駒を進めた。

 いわきFCは23日、同サッカー場で行われる2回戦で、関東代表のVONDS市原FC(千葉県、関東サッカーリーグ1部)と対戦する。午後1時30分開始予定。

 待ってた平岡、追加点 

 いわきFCのゴールゲッターが公式戦のピッチに戻ってきた。けがで療養し、9月3~5日の全国クラブチーム選手権大会東北予選会以来約1カ月半ぶりの公式戦出場を果たしたFW平岡将豪。貴重な追加点となるチーム2点目を「冷静に押し込むだけだった」と振り返った。

 前半8分、MF新井伶治のFKを相手GKがはじいたこぼれ球を、ほぼ無人のゴールに頭で決めた。

 予選会後、J2モンテディオ山形との練習試合で右太ももを負傷し、回復に専念してきた。「焦らず無理をしないで、確実にこの大会(全国社会人選手権)に合わせ、しっかりやってきた」。復帰までの間、体幹強化をはじめ、有酸素運動などの体力トレーニングに地道に取り組んだ。大会2週間ほど前からボールを使ったトレーニングに参加。コンディションを上げて復帰の公式戦で得点を挙げた。

 次戦で戦うVONDS市原FCは、今季の関東サッカーリーグ1部で準優勝の強豪。「次が大きな山場になり、1点を争う戦いになる。勝ちにこだわり、得点に絡みたい」。平岡は、目標の一つとしていた舞台での活躍を誓った。