負けなし!いわきFC『10連勝』締め 福島県社会人リーグ

 
【グロリーズ福島―いわきFC】後半33分、いわきFCのFW下重(中央)がドリブルで持ち込み、左足で3点目を奪ってハットトリックを達成=十六沼公園サッカー場

 サッカーの県社会人リーグは6日、福島市の十六沼公園サッカー場などで1~3部の計3試合が行われた。2部は順延となっていた第6節が実施され、Jリーグ参入を目指すいわきFC(いわき)が11―0でグロリーズ福島(県北)を下し、今季最後の公式戦を完勝で飾った。いわきFCは開幕から負けなしの10連勝だった。

 途中出場の下重「ハットトリック」

 「いつも通りのプレーをやるだけ。勝って終わることができてよかった」。いわきFCのFW下重優貴はリーグ最終戦の後半から出場、約15分間で3ゴールを奪う活躍を見せた。

 普段とは違う右サイドでの出場だったが、「右サイドのほうがやりやすい」と下重。中央にドリブルで仕掛けてシュートを放つのを得意とするレフティーは「楽しくプレーでき、やりやすかった」と、中央に切り込み、鮮やかなミドルシュートを決めるなどピッチで躍動した。

 体を大きくしようと心掛けていた下重だったが、大学時代はなかなか体重が増えなかったとする。いわきFCに入団後に練習や食事の管理、サプリメントの摂取などで体重が約3キロ増えた。一方で体脂肪は5%を維持。身体的な強化が実を結び、「体が強くなり当たり負けも少なくなった」と成長を実感する。

 けがなどで試合から離れる時期があった今季。「結果を残したい」と一言。背番号10を背負った、その背中に決意がにじんでいた。