走り続ける力浸透 いわきFC初戦大勝、今シーズン手応え
サッカーの第22回県選手権大会・第97回天皇杯全日本選手権県代表決定戦で、いわきFC(県社会人リーグ1部)が大量15得点を挙げて大勝した26日の試合は、昨シーズン以上の活躍に期待が高まる2017年シーズンの初陣となった。
いわき市のいわきFCフィールドにFCALPS(県社会人リーグ2部)を迎えた4回戦。90分間走り続ける力と競り勝つ力を重視するいわきFCが設立時から掲げるプレーが浸透していることをうかがわせる試合運びだった。
試合は開始3分で選手会長のFW菊池将太選手が先制点を決め、終始いわきFCペース。相手チームの動きが落ちる中で、後半だけで前半の2倍の10得点を重ねた。6得点を決めた菊池選手は「新加入選手も多い中、2年目の自分が決めてスムーズに試合を進められた。今年は決勝で福島ユナイテッドFCに勝つ」と決意を述べた。
監督として公式戦初采配となった田村雄三監督は「後半は前線でボールを奪うプレーができた。シーズンを通じてそういうプレーをしてほしい」と期待した。
会場には観客550人が駆け付け、2年目のスタートとなったいわきFCに声援を送った。いわき市の自営業羽賀聖さん(34)は「新体制になり不安もあったが、昨シーズンと変わらない力強いサッカーを見せてもらった」と語った。
いわきFCを運営するいわきスポーツクラブの社長も務める大倉智総監督は、観客が大勢訪れたことに喜んだ。試合については、「新加入の選手にも順調にいわきFCのサッカーが浸透してきていると感じる」と話し、チームの仕上がり具合に満足していた。
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