復興へ心は一つ いわきFCとベガルタ仙台、「いつかJ1で」
東日本大震災復興支援として17日にいわき市で行われた、サッカーのいわきFCとJ1ベガルタ仙台のチャリティーマッチ。試合後、東北の都市を拠点とする両チームの選手が「復興へ心は一つ」との思いで横断幕を手にフィールドを一周する姿は、復興といわきのJリーグ入りを夢見る多くの観衆を勇気づけた。
いわきの田村雄三監督(34)は「仙台の協力で試合ができ、多くの人が来てくれた。これからも皆さんが少しでも元気になれるように頑張りたい」と仙台と観衆に感謝した。
仙台のMF梁勇基(リャンヨンギ)選手(35)は「震災から復興に向け、われわれだけでなく、いわきFCと一緒に力を付けていきたい」とエールを送った。
いわきが全国社会人選手権大会(全社)の前哨戦に位置付けた今回の試合。前半27分に先制点を献上したわずか1分後、MF久永翼選手(24)の左サイドからのクロスにFW菊池将太選手(24)が頭で合わせ同点に追い付いた。
しかし、前半ロスタイムにコーナーキックを起点に失点。後半は常に攻め続けるいわきらしさが表れたが決定機を生かせず、1―2で惜敗した。ゲームキャプテンを務めた久永選手は「勝ちにいったが、戦術や個人の技術で劣っていた」と全社に向けた修正点を挙げた。
J1仙台との被災地同士の対決に、いわき市の会社員男性(36)は「復興が進んでいる証し。いつかJ1でこの戦いが見たい」と夢を膨らませた。
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