いわきFC全国へ、圧巻の2試合で20得点 クラブサッカー東北大会

 
東北大会2連覇を果たし、全国大会出場を決めたいわきFCの選手

 サッカーの第24回全国クラブチーム選手権大会東北大会最終日は24日、秋田市の同市八橋運動公園で準決勝、代表決定戦が行われた。本県第1代表のいわきFC(県社会人リーグ1部)は東北第1代表決定戦に進み、東六クラブノスタルジア(宮城県第2代表)に5―0で快勝、大会2連覇を飾り、2年連続の全国大会出場を決めた。

 本県第2代表のバイオレッツ信夫ドリーム(県社会人リーグ1部)も第2代表決定戦に進み、大山サッカークラブ(山形県第1代表)を延長の末、5―4で下して全国大会の切符を手にした。いわきの準決勝は山王サッカークラブ(秋田県第2代表)との対戦で、15―0で大勝した。

 いわきは第22回県選手権大会・第97回天皇杯全日本選手権県代表決定戦、第24回全国クラブチーム選手権県大会、第53回全国社会人サッカー選手権県大会、第53回全国社会人サッカー選手権大会東北予選会に続き今季5タイトル目。両チームは10月28~31日の4日間、岩手県で開かれる全国大会に出場する。

 飯干が鮮やかプレー 準決勝4点、決勝ハット

 「与えられた出場機会。とにかく得点にこだわった」。準決勝で4得点、第1代表決定戦では3得点とゴールネットを揺らし続けたいわきFCのFW飯干雄斗は第1代表決定後も表情は緩まなかった。

 準決勝でハーフタイムから出場した飯干は、7本のシュートで4得点。後半ロスタイムには3連続ゴールの圧巻の動きを見せた。

 準決勝から約3時間後の第1代表決定戦は先発出場したが、前半は自身ノーゴール。相手選手の背後に抜ける動きなどを意識した後半はチームの攻撃に変化が出たことで自身も躍動、立て続けに得点しハットトリックを達成した。

 90分間走り続ける体力や当たり負けしない体づくりとして、直近の約6週間を「鍛錬期」と設定して肉体を鍛え続けたいわき。飯干の体重も73キロから1.5キロ増え、上半身を鍛える筋力トレーニングではベンチプレスで100キロを挙げる。

 「出場機会をより多くもらえるように妥協せず、練習に取り組んでいきたい」。チーム内の競争を勝ち抜き、少しでも長くピッチに立つための努力が続く。