いわきFC、あと1点遠く PK戦で無念...全国社会人サッカー

 
【いわきFC―アミティエSC京都】前半21分、左クロスを頭で合わせ、先制ゴールを決めるいわきFCのMF金(15)=テクノポート福井スタジアム

 15日に行われたサッカーの第53回全国社会人選手権大会第2日で、2年連続出場のいわきFC(東北第1代表、県社会人リーグ1部)がアミティエSC京都(関西代表、関西リーグ1部)はPK戦の末、敗れ、今大会上位チームに与えられる「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(CL)2017」への出場権を逃した。

 いわきは前半21分、MF金が頭で先制ゴールを決めたが、7分後に追いつかれた。1―1のままPK戦となり、力尽きた。

 同大会は、来季の日本フットボールリーグ(JFL)昇格がかかる。同大会で3位(既にCLの出場権を得ているチームがいる場合は4位)以内に入れば、昇格への最終関門となるCLへの出場権を得られた。

 エース菊池「もっと成長」

 全国社会人サッカー選手権大会(全社)の壁に阻まれ、またしても日本フットボールリーグ(JFL)昇格の目標が途絶えた。いわきFCのエースはPK戦を見守ったベンチで立ちつくした。FW菊池将太は「ここ(全社)を目指して1年間戦ってきたが、勝てなかったのが全て。前を向いてもう一度頑張っていく」と悔しさをにじませた。

 得意のサイドから相手守備陣を崩して、得点を狙った。全国9地域リーグの一つ、関西リーグ1部といういわきよりも二つ格上のカテゴリーに所属する相手と互角に戦うが「あと1点」が遠かった。

 「パスやトラップなどサッカーの細部の所がまだまだ足りないと感じた」と菊池。球際の強さやボールへの対応の速さなど互いに譲らず、ぶつかり合った場面が目立った。相手のパスミスを自分たちの展開に持ち込むことができなかった。

 「自分がきちんと活躍できればもっと試合が楽になったと思う」と、この試合シュート数0だった自分を責めた。

 「まだまだ成長できると信じて、チームを勝たせるFWになりたい」とエースは再起を誓った。