いわきFCは初戦敗退 サッカー・天皇杯、ソニー仙台に1ー2

サッカーの天皇杯JFA第98回全日本選手権大会は26日開幕した。本県代表のいわきFC(東北社会人リーグ2部南)は、いわき市のいわきグリーンフィールドで宮城県代表のソニー仙台FC(日本フットボールリーグ)と対戦、1―2で敗れ、昨年に続く初戦突破はならなかった。
いわきは前半9分にFW小野瀬恵亮が先制したが、ソニー仙台の攻撃を抑え切れず、同28分、後半15分に失点し、逆転負けした。
大会にはJクラブのほか、全国各地の予選を勝ち抜いた計88チームが出場し、トーナメント制で頂点を争っている。いわきはチームの本格始動から3年目で、前回に続き2度目の出場だった。
JFLの壁...敗戦を糧に鍛え直す
いわき市で26日に行われたサッカー天皇杯1回戦で惜敗し、敗退が決まった本県代表のいわきFC。地元開催の試合で、サポーターに勝利を届けられなかったが格上相手に最後までひたむきにボールを追う姿を見せた。イレブンは敗戦を糧に「前を向いて、また鍛錬を積んでいく」と成長を誓った。
開始早々、先制点を奪ったが、格上の日本フットボールリーグ(JFL)で試合を重ね、経験値で上回るソニー仙台FCに次第にペースを握られた。それでもいわきイレブンは勝利を願うサポーターの思いを一身に背負い、理念に掲げる「90分間止まらない、倒れない」サッカーを展開した。
J3に次ぐJFLでレベルの高いチームとしのぎを削る仙台は、走り続けるいわきのサッカーに連係で対抗し、いわきの隙を見逃さなかった。後半に逆転を許したいわきは、焦りからか途中出場したFW菊池将太選手(25)にボールを集めるようになり、攻撃の展開がワンパターンになるシーンが目立った。所属3年目の菊池選手は「みんなが慌てる場面で、自分が声を掛けられればよかった。みんなにとっていい経験になったと思う」と前を向いた。
田村雄三監督(35)は「組織力と経験値が足りていなかった」と敗因を分析した。「隙を見せてはいけないと送り出しても、選手は出してしまう。しかし伸びしろもある。プラスに捉え、今後に生かしたい」と話した。
本格始動からわずか3年目。発展途上にある中、サポーターはチームの進化に期待を寄せる。観戦したいわき市の自営業、女性(40)は「今後の可能性を感じることができた。より応援したくなった」と熱く語った。
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