いわきFC、全国切符に王手 全国社会人サッカー東北予選

 
【いわきFC―ブランデュー弘前】前半3分、ドリブルで切り込み先制点を挙げたいわきFCのFW吉田知(奥)=盛岡南公園球技場

 第54回全国社会人サッカー選手権大会東北予選会第2日は29日、盛岡市の盛岡南公園球技場などで準決勝を行い、いわきFC(東北リーグ2部南)はブランデュー弘前(同1部)に2―0で勝利し、全国大会出場を懸けた代表決定戦に駒を進めた。

 いわきFCは試合開始直後の前半3分に、FW吉田知樹がドリブルシュートを決め先制。後半35分にはFW吉田篤志が混戦からボールを押し込みリードを広げた。守っては無失点で切り抜けた。

 いわきFCは30日、同県フットボールセンターで行われる代表決定戦でFC Sendai university(東北リーグ2部南、宮城県)と対戦する。午後1時キックオフ予定。

 開始早々に先制

 相手の堅守に苦しんだ初戦とは打って変わり、得点の好機は試合開始早々に訪れた。前半3分、いわきFCのFW吉田知樹が相手DF陣を置き去りにする切れ味鋭いドリブルシュートで先制。「早い段階で決められたのは良かった」と淡々と振り返った。

 試合開始前、田村雄三監督からの指令は「点を取れ」の一点のみ。試合開始のホイッスルから間もなく、MF熊川翔にボールが渡ると、ぽっかりと空いたスペースに駆け込んだ。絶好の浮き球を受けると、数回のタッチでDFをかわしてゴールに流し込んだ。

 試合の流れをつかむゴールに「理想的だった」と吉田知。しかし、その後は引いて守る相手を崩せない時間帯が続き、後半35分に2点目をアシストしたものの、「もっとチャンスはあった」と反省も口にする。

 2戦連続で引いた相手に苦しめられたいわき。「自分の持ち味はドリブルでのチャンスメーク。決めるところはしっかり決めたい」と、吉田知は代表決定戦を見据える。