いわきFC惜敗、3位決定戦へ パシフィックリムカップ

 
【いわき―ソルトレーク】後半28分、同点ゴールをアシストするFW赤星(左)=アロハスタジアム

 アジアと北中米のサッカークラブが頂点を争う国際大会「第2回パシフィックリムカップ2019」は8日(日本時間9日)、米ハワイ州ホノルルのアロハスタジアムで準決勝2試合が行われ、いわきFC(東北社会人1部)は米国・カナダのプロリーグMLS(メジャーリーグサッカー)のレアル・ソルトレークに1―2で敗れた。

 いわきは10日の3位決定戦でホワイトキャップス(MLS)と対戦する。決勝はソルトレーク―V・ファーレン長崎の顔合わせとなった。3位決定戦は午後2時30分(同11日午前9時30分)に開始予定。試合に先立ち、浜通りの高校生選抜チームと現地の選抜チームとの親善試合が行われる。

 新加入赤星初アシスト

 新戦力の中でひときわ存在感を示した。いわきFCの顔とも言える3トップの真ん中でフル出場したFW赤星魁麻は「FWとして結果を残さないといけなかった」と公式戦初のアシストにもノーゴールを悔やしがった。

 身長183センチ、体重70キロ。江戸川大を千葉県大学サッカーリーグ1部初優勝へと導いた。高い身体能力と豊富な運動量がスカウトの目に止まり、今季加入した。

 この日も高い潜在能力を発揮。高い打点のヘディングや、相手DFへの執拗(しつよう)な圧力でボール確保に貢献。後半はGKと一対一の場面をつくると、中央のFW平岡将豪に絶妙なパスを出し、ゴールをお膳立て。「試合前に何度もトイレに駆け込んでいた」(田村雄三監督)が、ピッチ上ではそんなそぶりを見せずプロ選手を相手に堂々としたプレーを披露した。

 FWの理想像はウルグアイ代表のカバーニ。「まだ体ができていない。いわきで強い選手になりたい」。チームを勝利に導くストライカーになることをハワイの地で宣言した。