いわきFC、原点確認 パークで追悼式

東日本大震災から丸8年を迎えた11日にいわきスポーツクラブと親会社ドームが行った追悼式は、両社がいわき市での活動の出発点となった場所に当たるいわきFCパークで黙とうし、復興と成長に携わる両社の活動の原点をかみしめた。
同パークの敷地は、震災後、広野町の仮役場が置かれていた。ドームの安田秀一会長・CEO(最高経営責任者)らが「復興から成長に寄与したい」という思いから同敷地にアンダーアーマーの物流倉庫を建設。同FCが生まれるきっかけとなった場所でもある。
大倉智いわきスポーツクラブ社長は「自分たちがいわきに来たことの意味を確認した」と思いを語った。選手ら約300人が出席した。
「笑顔や感動つくりたい」ドーム会長・CEO 安田秀一氏に聞く
いわきスポーツクラブの親会社ドームの安田秀一会長・CEOは11日、福島民友新聞社の取材に応じ、「復興から成長へ向け、数多くの笑顔や感動をつくりたい」と語った。
―震災から丸8年を迎えた。
「震災がつい昨日のように感じる。同じ日本人として被災地を支えたいという気持ちでここまで来た」
―いわき市は今年、「健康元年」を掲げている。どのように貢献したいか。
「まずは医師不足の解消を目指し、いわきFCクリニックを作った。病気にならないことが一番大切なので、選手の恵まれた体格や元気なプレーを通じ、市民に運動の楽しさを伝えたい」
―復興への思いを。
「スポーツを通じて、一人でも多くの子どもの明るい心を取り戻したい。未来に向かって頑張るきっかけを与えたい」