【いわきFC・JFLへの道】新加入選手士気高く

 
ボール回しに励む新加入の選手たち。選手間の競争が強いチームづくりにつながる

 日本フットボールリーグ(JFL)昇格の鍵を握るのが、13人の新加入選手だ。今季は青森山田の中心選手として全国高校サッカー選手権を制し、日本高校選抜にも選ばれるなど注目を集めたMFバスケス・バイロン(18)らが新たに名を連ねた。

 新加入選手は、開幕前の試合ですぐに存在感を示した。2月のパシフィックリム・カップでは、海外プロチーム相手にFW赤星魁麻(かいま)(22)がアシストを挙げ、バイロンが積極的な切り込みでPKを獲得するなど、昨季を上回る3位入賞に貢献した。

 JFL昇格に向け、新加入選手の士気は高い。バイロンは、2月末から約1カ月で約3キロの増量に成功。3月には日本高校選抜メンバーとして大学生相手に2試合で3得点を挙げ、早くも進化した姿を見せた。「ほかの選手に学びながら頑張りたい」と、バイロンは虎視眈々(たんたん)とレギュラーの座を狙う。

 チームでは全てのポジションで2~3人がレギュラーを争う。主将のMF平沢俊輔(25)は「自分にない技術を持っている選手が多い。互いに良い部分を出し合いたい」と意識する。年間を通した選手の激しい競争が、JFL昇格という目標達成に不可欠になる。(敬称略)