いわきFC初のドロー、引いた相手崩せず 東北社会人リーグ1部

サッカーの東北社会人リーグ1部は19日、いわき市のいわきFCフィールドなどで第2節4試合が行われ、いわきFCはブランデュー弘前(青森)に0―0で引き分けた。いわきがリーグ戦で引き分けるのは、2016(平成28)年の本格始動以来初めて。
いわきの次のリーグ戦は6月2日、秋田県立中央公園球技場で秋田FCカンビアーレと対戦する。午後2時試合開始予定。
引いた相手崩せず
幾度となく敵陣に迫ったが、ゴールネットを揺らすことはできなかった。いわきは弘前から得点を奪えず、2016(平成28)年の本格始動以来、連勝を続けてきた社会人リーグ40戦目にして初めての引き分け。シュート2本を放ったFW吉田知樹は「ゴール前までは運べたのに、チャンスを生かせなかった」と唇をかんだ。
今季は引いて守る相手に対してゴールを奪えず、苦しい局面が続いている。この日はFW1人を残して10人で守る守備に苦しんだ。シュート数5本に終わった前節に続き、この試合もわずか6本に抑えられた。「積極性がなかった。どんどん打っていく意識を付けたい」と田村雄三監督。「状態が悪かったわけではないが、決めきれなかった」としながらも、シュートを増やすことでゴール前を固められた局面を打開する必要性を強調した。
ホーム開幕戦で得点こそ奪えなかったが、東北1部の舞台でも実力の一端を見せている。吉田知はDFの裏に抜け出す練習を重ねた成果が出始め、相手の死角でボールを受ける場面が増えてきた。25日に天皇杯本戦が控える中、「ドリブルを生かすことはできた。残りの期間で連係を見直したい」と吉田知。勝ち進むための課題を胸に刻んだ。
坂田、好セーブ
いわきのGK坂田大樹は好セーブを見せるなど、守備でチームを鼓舞した。「勝ち点3は取れなかったが、無失点で終われたことは大きい」と振り返った。
得点が奪えずチームに焦りが生まれる中「自分が失点しなければ負けることはない」と冷静さを保ち続けた。前半には決定的なシュートを横っ飛びではじき出し、ゴールを許さなかった。
DFの寄せが甘くなったことでピンチを招いたと分析。25日からは天皇杯本戦が始まるが「いつでもゼロで抑えられるように守備を突き詰めたい」と修正を図っていく。
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