いわきFC猛攻9発 秋田を突き放す、サッカー東北社会人1部

サッカーの東北社会人リーグ1部は25日、いわき市のいわきFCフィールドなどで第12節5試合が行われ、いわきFCは秋田FCカンビアーレと対戦、9―1で勝利した。順位はリーグ首位を維持している。
いわきの次戦は9月1日、同フィールドでFCプリメーロ(郡山)と対戦する。午前11時試合開始予定。
◆攻守の切り替え速く
いわきFCは立ち上がりからの猛攻で大量9得点、約1カ月ぶりのホーム公式戦を快勝で飾った。引き分けに終わった前節のブランデュー弘前FC(青森)戦の反省を胸に臨んだ今節。田村雄三監督は「選手がそれぞれの役割に徹し、戦う姿勢を示していた」と手応えを感じた様子だった。
前節は前半に先制したが、後半は後手に回り、シュート12本を打たれるなどして同点に追いつかれた。試合後に選手らはミーティングを開き、終盤まで圧力をかけ続ける姿勢を再確認した。
試合では、攻守の切り替えの速さと決定的な場面での集中を徹底した。4点目を挙げたMF日高大は「DFの裏のスペースが空いている。どんどん狙おう」と意識。前半25分に中盤でボールを受けると、手薄な左サイドからゴール前へ一気に駆け上がった。速い展開から持ち味の突破力を生かした攻め上がりでゴールを奪った。
日高は「もっと得点できたはず」と終盤の得点機を逃したことなどを挙げ、悔しさをにじませる。リーグ戦はこれから終盤戦。「武器を生かし、攻撃の質を高めたい」と限られた残りの試合で、成長した姿を示す覚悟だ。