いわきFC大勝!V確実、全国舞台へ攻撃成熟 東北社会人リーグ1部
サッカーの東北社会人リーグ1部は29日、盛岡市の岩手県営運動公園などで第17節3試合が行われ、いわきFCが盛岡ゼブラ(岩手)に10―0で勝利した。首位のいわきは残り1試合で2位との勝ち点差が3。得失点差が大きく上回るため、いわきはこの日の勝利でリーグ優勝をほぼ確実とした。
最終節を残して、いわきは勝ち点45、得失点差96。2位のブランデュー弘前FC(青森)は勝ち点42、得失点差68。最終節でいわきが敗北し、弘前が相手に勝利した上で、得失点差28を逆転した場合のみ、弘前の優勝となる。
いわきは10月6日、いわき市のいわきFCフィールドでFCガンジュ岩手とのリーグ最終戦に臨む。午後1時試合開始予定。
チームの成熟度が増している。個々の長所を認識し、場合に応じた攻撃パターンを展開。この日のいわきのFW陣はリーグ戦最終盤の敵地で躍動した。
前半、攻め上がってきた相手の裏を突くカウンターが次々と決まった。いわきイレブンは中盤付近で相手のパスをカットすると、すかさず攻撃に切り替える。宮沢弘が前半だけの出場で5点を挙げたほか、吉田知樹が3ゴール2アシスト。重ねてきた成長を結果で見せつけた。宮沢は「シーズン序盤より攻撃が格段に良くなっている」と手応えを語った。
攻撃力を発揮するため、前線は各自の役割に徹した。「チームで一番足が遅い」と自覚する宮沢は、ゴール前で相手の死角に入る位置取りを心掛けた。仲間からボールを受けるとすぐにシュート体勢をつくり、好機を確実にものにした。田村雄三監督は「裏に抜ける知樹、足元の技術がある弘、と個人の強みが出た」と持ち味を発揮した2人を称賛する。
「(JFL昇格が懸かる)全国の舞台に向け、プレーの完成度を高めたい」と宮沢。チーム全体で理想の攻撃を追究し続ける。
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