いわきFC、常葉大浜松から4点 全社サッカー準々決勝

 
【いわき―常葉大浜松】後半25分、GKをかわしてシュートを決めるいわきのFW片山=14日、鹿児島県霧島市・国分運動公園多目的グラウンド

 サッカーの第55回全国社会人選手権(全社)は14日、鹿児島県霧島市の国分運動公園多目的グラウンドで準々決勝が行われ、いわきFCは常葉大浜松FC(静岡、東海社会人リーグ2部)を4―0で下した。

 相手の裏を抜くパスを活用し、終始攻め続けたいわきが常葉大浜松を圧倒した。

 いわきは前半30分、ゴール前に抜け出たFW吉田知がFWバイロンのクロスを頭で押し込み先制。同36分には吉田知が追加点を挙げた。後半25分に途中出場のFW片山、同40分にはDF按田も得点して突き放した。

◆3年ぶり舞台、FW片山躍動

 過去2年の全社では出場機会がなかった男が、3年ぶりの舞台で躍動した。いわきのFW片山紳は後半からの出場で1得点。「自分の持ち味を出せて、得点できてうれしかった」とかみ締めるように話した。

 チームが本格始動した2016(平成28)年の全社には出場したが、その後は激しいポジション争いの中、出番を得られなかった。悔しさもあったが「周りは関係ない。使いたいと思ってもらえるように頑張ろう」。出番に備え、武器である瞬発力を磨いてきた。

 この日は一瞬の隙を突いて守備陣の裏に抜け出し、FW赤星魁麻からパスを受けると、持ち味のスピードで相手GKをかわしてゴールを決めた。「試合を決定づけるプレーでチームを助けたい」。片山にとって今大会は、3年分の思いをぶつける舞台だ。