【コラム】WALK TO THE DREAM-47 東北1部V大きな意味

 

 ◆いわきスポーツクラブ・大倉智社長

 ◆シーズン振り返り

 日本フットボールリーグ(JFL)昇格を争う全国地域チャンピオンズリーグ(地域CL)1次ラウンドグループBでいわきFCは1位となり、20日からJヴィレッジで行われる決勝ラウンド進出が決まった。最大の山場を前に、今シーズンを振り返っておきたい。

 地域CLへの出場権は、東北社会人サッカーリーグ1部優勝で勝ち取った。「東北」というテリトリーでの優勝は、「いわき市を東北一の都市にする」という目標を掲げるいわきFCにとって大きな意味があるものだったと考えている。

 リーグ戦で訪れた地ではさまざまな体験ができた。コバルトーレ女川のホーム女川町は、いわき市と同じく東日本大震災の被災地。クラブを復活させようという地域の思いが応援に表れていた。試合後、コバルトーレの選手たちがJR女川駅前で乗降客にグッズを配るなど、地域に寄り添うチームの思いも感じられた。

 日本製鉄釜石との対戦で訪れた釜石市は、東北唯一のラグビーワールドカップ(W杯)開催地。地元の子どもたちが使うグラウンドに、サッカーゴールがある面とラグビーのゴールポストが立っている面が並んでいることに釜石らしさを感じた。出場チームのフラッグやラグビー教室の案内が設置されていて、W杯開催の高揚感が伝わってきた。

 10月の全国社会人サッカー選手権大会では、地域CLに出場する各地域代表チームの状態を確認できた。準決勝で敗れたおこしやす京都ACとは、地域CLの決勝ラウンドで再び対戦する。福井ユナイテッドFCと高知ユナイテッドSCもいずれ劣らぬ強豪だ。対戦相手の戦力を分析し、勝つための準備を進める。10月のコラムでも述べたが、チームカラーの赤に染まったホーム・JヴィレッジでJFL昇格を勝ち取りたい。

 おおくら・さとし 川崎市出身。早大商学部卒。現役時はJリーグの柏レイソルやジュビロ磐田などでFWで活躍。引退後はセレッソ大阪チーム統括ディレクター、湘南ベルマーレGM、社長などを歴任し、2015年12月から現職。50歳。