いわきFC、サポーターに「感謝」 JFL昇格確実、共に喜ぶ
いわきFCコールが激闘を終えた選手たちを出迎えた。Jヴィレッジ(楢葉町、広野町)で24日に行われたサッカーの全国地域チャンピオンズリーグ(地域CL)で優勝を決めたいわきFC。いわき市のいわきFCパークでは「JFL昇格内定報告会」が開かれ、選手たちがサポーターと躍進の喜びを分かち合った。選手らはチーム本格始動から背中を押し続けてくれたサポーターに感謝のメッセージを送った。
「いわ~きFC、いわ~きFC」。約160人のサポーターが熱いコールを響かせる中、最終戦を終えた選手たちが笑顔で次々と入場。チームカラーの赤で染まった会場の雰囲気は最高潮となった。
多くのサポーターを前に、主将の平沢俊輔(25)は「いわきFCの旅は続く。JFLに上がっても、皆さんに応援されるチームになれるように、全員で頑張っていく」と力強く意気込みを語った。
選手と走り続けた田村雄三監督(36)は「スタッフやサポーターにも感謝したい。選手全員が本当によく頑張ってくれた」と万感の思いがあふれ出た。
本格始動した2016(平成28)年から所属した多くの選手たちがチームの歴史を築き上げた。チームを運営するいわきスポーツクラブの大倉智社長(50)は「これまでの歴史を忘れず、しっかり歩んでいきたい」とさらなる躍進を誓った。
乾杯して、確実となった昇格を祝った選手とサポーター。優勝トロフィーに近づき記念撮影するなど、歴史的な一日を記憶に残した。スタジアムで声援を送り続けたいわき市の女性(37)は「昇格できて本当にうれしい。市内は台風19号の影響で大変な被害を受けた。いわきFCの力で元気にしてほしい」と願いを込めた。
また、同市で自営業を営む男性(54)は「勝利できたのはいわきFCの実力。サポーターとしてさらにファンを集めて、選手を後押ししたい」と笑顔で語った。
◆今大会最多の観客
今季最後の公式戦を見届けようと、Jヴィレッジスタジアムには今大会最多となる1349人の観客が詰め掛けた。
福井ユナイテッドFCに先制を許して1点を追う後半7分、FWバスケス・バイロン(19)のゴールで追い付くと地鳴りのような歓声が響いた。引き分けで優勝を決めた選手たちは表彰式後、サポーターとともに歓喜した。
◆25日からセール
JFL昇格を確実としたことを記念し、いわきスポーツクラブは25日から、いわきFC公式オンラインストアなどで記念セールを行う。12月8日まで。
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